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ルーレットのルールと賭け方|カジノ初心者向けに配当・確率を解説

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ルーレットは、回転する盤に投げ込まれたボールがどの数字に止まるかを当てる、カジノを代表するテーブルゲームです。ルール自体は「数字を当てるだけ」と非常にシンプルですが、実際に遊ぼうとすると「賭け方がたくさんあって、どれをどう賭ければいいのか分からない」「配当がいくらなのか分からない」と戸惑う人が少なくありません。

この記事では、ルーレットの基本ルールを最短で押さえたうえで、最も重要な「賭け方の種類と配当」を中心に解説します。さらに、ヨーロピアンとアメリカンの違い、実際にカジノのテーブルで遊ぶときの流れまで網羅します。読み終えるころには、海外旅行先のカジノでルーレットのテーブルに座って遊べるようになっているはずです。

ルーレットの基本ルール

ルーレットのルールは驚くほどシンプルです。

ディーラーが回転する円盤(ホイール)に小さなボールを投げ入れ、ボールが最終的にどの数字のポケットに落ちるかを予想します。プレイヤーは、テーブル上の数字が並んだ賭け枠(レイアウト)に、自分が予想する数字や範囲に向けてチップを置きます。ボールが落ちた数字が当たりとなり、その数字を含む賭けをしていれば、賭け方に応じた配当を受け取れます。

1ゲームの流れは次の通りです。

ディーラーが「プレイス・ユア・ベット(賭けてください)」と促し、プレイヤーがチップを賭け枠に置きます。ディーラーがホイールを回してボールを投げ入れ、「ノーモア・ベット(賭けは終了です)」を宣言すると、それ以降は賭けられません。ボールが止まったら、当たった数字にマーカー(ドリー)が置かれ、外れたチップは回収され、当たったチップに配当が支払われます。

これだけです。ゲームの目的で迷うことはまずありません。本当に理解すべきなのは、この「賭け方」にどんな種類があり、それぞれの配当がいくらなのか、という点です。

まず知るべき:ホイールの種類(ヨーロピアンとアメリカン)

賭け方の説明に入る前に、必ず知っておくべきことがあります。ルーレットには主に2種類のホイールがあり、どちらで遊ぶかによってプレイヤーの有利・不利が大きく変わるという点です。

ヨーロピアンルーレットは、1から36までの数字に加えて「0」が1つ、合計37個のポケットを持ちます。ヨーロッパやアジアのカジノで主流のタイプです。

アメリカンルーレットは、1から36までの数字に「0」と「00」の2つを加えた、合計38個のポケットを持ちます。その名の通りアメリカのカジノでよく見られます。

見た目はほとんど同じで、賭け方も配当も共通です。違いは「0」が1つか2つかという一点だけ。しかしこのわずかな違いが、プレイヤーの不利さを約2倍にします(詳しくは後述します)。

結論を先に言うと、選べるならヨーロピアンルーレットを選ぶべきです。同じルーレットを遊ぶなら、プレイヤーにとって不利の少ないヨーロピアンの方が合理的だからです。この理由は配当と確率を理解すると腑に落ちるので、まずは賭け方を見ていきましょう。

賭け方と配当(ルーレットの核心)

ルーレットの賭け方は、大きく「インサイドベット」と「アウトサイドベット」の2グループに分かれます。

インサイドベットは、数字そのものに直接賭ける方法です。当たる確率は低いものの、当たったときの配当が高いのが特徴です。

アウトサイドベットは、「赤か黒か」「奇数か偶数か」といった、数字のグループ(範囲)に賭ける方法です。当たる確率は高いものの、配当は低めです。

なお、この記事の配当は国際的なランドカジノで標準的に使われる「賭け金を除いた払い戻し倍率(◯対1)」で表記します。たとえば「35対1」とは、1ドル賭けて当たると賭け金とは別に35ドルが支払われ、手元の賭け金1ドルと合わせて合計36ドルが戻ってくる、という意味です。日本のオンラインカジノ系サイトでは賭け金を含めた「36倍」という表記も見られますが、本記事では現地のテーブルで使われる表記に合わせます。

インサイドベット(数字に直接賭ける)

賭け方賭ける対象配当当選確率(ヨーロピアン)
ストレートアップ1つの数字35対1約2.7% (1/37)
スプリット隣接する2つの数字17対1約5.4% (2/37)
ストリート横1列の3つの数字11対1約8.1% (3/37)
コーナー4つの数字の角8対1約10.8% (4/37)
ライン隣接する2列の6つの数字5対1約16.2% (6/37)

それぞれ、チップの置き方が決まっています。ストレートアップは数字のマスの真ん中にチップを置きます。スプリットは隣り合う2つの数字の境界線上に置きます。ストリートは横3つの数字が並ぶ列の端に置きます。コーナーは4つの数字が交わる角に置きます。ラインは2つの列が交わる端の線上に置きます。

アウトサイドベット(範囲に賭ける)

賭け方賭ける対象配当当選確率(ヨーロピアン)
赤/黒赤か黒か(18マス)1対1約48.6% (18/37)
奇数/偶数奇数か偶数か(18マス)1対1約48.6% (18/37)
ハイ/ロー1〜18か19〜36か(18マス)1対1約48.6% (18/37)
ダズン12個ずつの3グループのいずれか2対1約32.4% (12/37)
カラム縦1列の12個2対1約32.4% (12/37)

赤/黒、奇数/偶数、ハイ/ローは、いずれも約半分の確率で当たり、配当は1対1です。ただし「0」はこのどれにも含まれないため、確率はちょうど50%ではなく約48.6%になります。この「0の存在」が、後述するカジノ側の取り分の正体です。

ダズンとカラムは、36個の数字を12個ずつ3グループに分け、そのうちの1グループに賭ける方法です。当たる確率は約3分の1で、配当は2対1です。

配当と確率の関係:どの賭け方が一番得なのか

賭け方を一通り見ると、多くの人が「結局どの賭け方が一番得なのか?」と考えます。結論から言うと、ヨーロピアンルーレットでは、どの賭け方を選んでも長期的な期待値は同じです。

理由は、配当と確率が釣り合うように設計されているからです。ストレートアップは当たる確率が約2.7%と低い代わりに配当が35対1と高く、赤/黒は当たる確率が約48.6%と高い代わりに配当が1対1と低い。高配当の賭け方は当たりにくく、低配当の賭け方は当たりやすい。この関係が常に成り立つため、どの賭け方をしても、長い目で見たときの損失の割合は変わりません。

具体的に計算してみましょう。ヨーロピアンルーレットでストレートアップに1ドル賭ける場合を考えます。37個のポケットがあり、当たれば35ドルの配当(賭け金と合わせて36ドル)を得て、外れれば1ドルを失います。37回賭けて理論上1回当たると仮定すると、1回の当たりで36ドルを得て、36回の外れで36ドルを失います。37ドル賭けて36ドルが戻る計算になり、差し引き1ドルがカジノ側の取り分です。これは賭け金の約2.7%にあたります。

赤/黒でも、ダズンでも、同じ計算をすると同じ約2.7%に行き着きます。だからこそ「どの賭け方が得」ということはなく、自分の好みや遊び方(コツコツ当てたいか、一発を狙いたいか)で選んでよいのです。一発逆転を楽しみたいならインサイドベット、長く遊びたいならアウトサイドベット、という選び方が現実的です。

ヨーロピアンとアメリカンの還元率の違い

ここで、最初に予告した「ホイールの違いがプレイヤーの不利さを約2倍にする」という話に戻ります。

カジノ側の取り分(これをハウスエッジと呼びます)は、ホイールの種類によって次のように変わります。

  • ヨーロピアンルーレット(0が1つ):ハウスエッジ 約2.70%
  • アメリカンルーレット(0と00で2つ):ハウスエッジ 約5.26%

アメリカンルーレットは「00」というポケットが1つ増えることで、プレイヤーの当選確率がわずかに下がり、その分カジノ側の取り分が増えます。結果として、ハウスエッジがヨーロピアンの約2倍になります。

同じルーレットを同じように遊んでも、アメリカンを選ぶと長期的に2倍のペースで負けていく計算です。だからこそ、選べる状況なら必ずヨーロピアンルーレットを選ぶべきだというのが、ルーレットで遊ぶうえでの最も重要な実践知識です。

ちなみに、ヨーロピアンルーレットに特殊な救済ルールを加えた「フレンチルーレット」というタイプも存在します。これは赤/黒などの均等賭けで「0」が出たときに賭け金の半分が戻る(ラ・パルタージュ)などのルールがあり、条件によってはハウスエッジがさらに下がります。ヨーロッパの一部の高級カジノで見られますが、遭遇する機会はそれほど多くないため、まずは「ヨーロピアンを選ぶ」とだけ覚えておけば十分です。

実際にカジノのテーブルで遊ぶときの流れ

ルールと賭け方が分かったら、実際のテーブルでの振る舞いを押さえておきましょう。ルーレットには、他のテーブルゲームにはない独特の作法があります。

ルーレット専用のカラーチップをもらう。ルーレットでは、プレイヤーごとに色の違う専用チップを使います。これは、複数のプレイヤーが同じ賭け枠に重ねてチップを置くため、誰のチップかを色で区別する必要があるからです。テーブルに着いたら、現金や通常のカジノチップをディーラーに渡し、そのテーブル専用のカラーチップに替えてもらいます。1枚あたりの価値(デノミネーション)は着席時に指定できます。

「ノーモア・ベット」までにチップを置く。ディーラーがボールを投げ入れてしばらくすると「ノーモア・ベット」が宣言されます。それ以降はチップを動かせません。ボールが盤上を回っている最中でも、宣言前なら賭けられますが、ぎりぎりを狙うと間に合わないこともあるので、早めに置くのが無難です。

ボールやドリーが置かれている間は盤に触れない。当たり数字にはドリーと呼ばれるマーカーが置かれます。このドリーが置かれている間は、まだ清算が終わっていない合図なので、テーブル上のチップに手を出してはいけません。ディーラーが外れチップを回収し、配当を支払い、ドリーを片付けてから、次の賭けが始まります。

席を立つときはカラーチップを交換する。カラーチップはそのテーブルでしか使えません。遊び終えたら、ディーラーにカラーチップを渡して通常のカジノチップに交換してもらいます。これを忘れると、他のテーブルやケージ(両替所)で使えず困ることになります。「カラーアップ・プリーズ」と伝えれば対応してくれます。

ルーレットに「必勝法」はあるのか

ルーレットには、マーチンゲール法(負けるたびに賭け金を倍にしていく)をはじめ、さまざまな「必勝法」「攻略法」と呼ばれるベッティングシステムが知られています。しかし、結論から言えば、数学的に長期で勝てる方法は存在しません

これらのシステムは、賭け方や賭け金の増減のパターンを変えるだけで、ルーレットそのもののハウスエッジ(約2.7%)を変えることはできません。どんな順番でいくら賭けようとも、1回1回のスピンでカジノ側がわずかに有利という事実は動かないからです。

さらに、マーチンゲール法のような「負けたら倍賭け」のシステムには、テーブルごとに上限額(テーブルリミット)が設定されているという現実的な壁もあります。連敗が続けば賭け金はあっという間に上限に達し、それ以上倍賭けできなくなって損失が確定します。

ルーレットは、勝つための投資ではなく、その場の時間と興奮を楽しむための娯楽です。「必ず勝てる方法」を探すのではなく、失っても構わない金額の範囲で楽しむ、という付き合い方が、結果的に最もルーレットを楽しめる方法だといえます。

まとめ

ルーレットは「ボールが落ちる数字を当てる」シンプルなゲームですが、賭け方が多彩で、それぞれ配当と当選確率が異なります。インサイドベットは高配当・低確率、アウトサイドベットは低配当・高確率で、ヨーロピアンルーレットではどの賭け方を選んでも長期的な期待値は同じです。だから賭け方は好みで選んでかまいません。

ただし、ホイールの種類だけは別です。アメリカンルーレットはヨーロピアンの約2倍不利なので、選べるならヨーロピアンを選ぶこと。これがルーレットで遊ぶうえでの最も大切な実践知識です。

そして、ルーレットに必勝法はありません。数学的にカジノ側がわずかに有利という構造は変えられないので、失っても構わない範囲で、回転する盤とボールの行方を楽しむ。それがルーレットとの賢い付き合い方です。

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